パーキンソン病

パーキンソン病について

こんにちはアールリハビリクリニックの院長 白石純一郎です。

今回はパーキンソン病についてお話しさせて頂きます。

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは脳の黒質といわれる部分のドパミン神経細胞が障害されることで発症する病気です。

有病率は10万人あたり100から300人とされており、けっして珍しい病気ではありません。

パーキンソン病の原因

パーキンソン病の発症原因は現時点では明らかになっていませんが、加齢がパーキンソン病の発症に影響することで知られています。

当院の位置する北九州市八幡西区をはじめとして、日本では高齢化が急速に進んでいますので、今後ますますパーキンソン病患者さんが増えることが予想されています。

パーキンソン病の症状(運動症状)

パーキンソン病の症状は「運動症状(体の動きに関連するもの)」と「非運動症状(体の動きに関連しないもの)」に分類されます。

今回は「運動症状」について説明いたします。 代表的な運動症状は無動、振戦、筋強剛、姿勢反射障害の4つになります。

「無動」は体の動きが遅くなったり、小さくなったりする症状です。

日常生活場面では、手紙を書いているとだんだんと字が小さくなる、上着を脱ぐのが難しい、歩く時の歩幅が狭まることなどを実感することも少なくありません。

また、表情の変化に乏しくなること(仮面様顔貌)も無動に関連する症状になります。

「振戦」は手足が震える症状を指します。

多くは手足の指先で見られます。

その特徴は動いている時には震えが目立たなくなり、なにもしていない時に震えが目立つ点です。

単に指先が震えるだけでなく、指先でなにかを丸めているような動き(丸薬丸め運動)を示すこともあります。

「筋強剛」は筋肉がかたくなる症状を指します。

筋肉が硬くなると言いましても、患者さん本人が日常生活で自覚するようなカタさではありません。

例えば診察の時などに医師が患者さんの肘を伸ばそうとした際などに感じる抵抗になります。

「姿勢反射障害」は病気の初期にはあまり認めず、パーキンソン病が進行してくると目立ってくる症状です。

転倒しやすくなる、立っているのが難しくなるなどがその症状です。

特に後ろ方向へ転倒しやすくなりますので、冷蔵庫を開ける際やドアを手前に引く際などに後ろに転倒して後頭部を負傷するということが多くあります。 代表的な4つの症状以外にも、腰が強く曲がり姿勢が悪くなる、歩きはじめの一歩目が出にくいなどの症状を少なくはありません。

パーキンソン病の診断

上で述べたパーキンソン病に特徴的な症状を確認することに加え、専門的な検査をおこない診断をつけていきます。

診断は高度の専門性を要しますので、神経内科を専門とする医師により行われることが望ましいと考えています。

ですが、気になる症状などがありましたらお気軽に当院にご相談ください。 当院で診察をした後、必要に応じてパーキンソン病の診断に精通した医療機関を紹介いたします。

パーキンソン病のリハビリテーション

パーキンソン病患者さんに対するリハビリテーションの位置づけは以下のようになっています。

リハビリテーションは, 内科的かつ外科的な治療に加えて行うことで, 症状の更なる改善やQOL(生活の質)の向上が期待できる治療法であり…(以下省略)

パーキンソン病診療ガイドライン2018, 医歯薬出版

つまり、服薬治療に加えて行うべき治療であるということです。

しかし、リハビリテーションに関しては患者さん本人もご家族もその必要性を認識していないということが少なくありません。

ですがパーキンソン病患者さんにはリハビリテーションが不可欠です。

それも、症状が強くなり日常生活に支障が出てからではなく、早い時期から予防的にリハビリテーションを開始することが重要です。

参考資料:パーキンソン病診療ガイドライン2018, 医歯薬出版

さいごに

パーキンソン病と診断されたがリハビリテーションをまだ行っていない方、リハビリテーションを受けたいがその医療機関が見つからずお困りの方は是非当院にお越しください。

スタッフ一同皆様の来院をお待ちしております。

アールリハビリクリニック 院長 白石純一郎
福岡県八幡西区則松6丁目15-38

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